寄席と紙
お仕事のご縁があって演芸場の入場券をいただいたので、久しぶりに寄席に行きました。
これまでにこのブログでは、ほんの少しでもいいので「紙」に関わることを書いてきました。
そこで寄席と紙で何か書けないかと考えた末に、この二つには結構縁がありそうです。
まずは、チケット。
こちらは私の好きな、紙のチケットです。以前記事にも書きましたがチケットは紙に限ります。
私はスポーツ観戦、美術館などのチケットを持ち帰ってをコレクションファイルにしまっておきます。たまに見返してその時のことを思い出すのに紙のチケットは最適です。
次に入り口で渡される紙のパンフレット。
こちらはその月に高座に上がる芸人さんたちの情報や落語業界のあれこれが印刷された、手作り感のある「紙」です。
これにも味があって、もちろんこれも私のコレクションファイルに入ります。
高座の隅には「めくり」があります。
出演している噺家さんや漫才師の名前が書かれた紙で、芸が終わるとめくられます。この寄席文字もとても美しくて大好きです。笑点でよく見るあれです。

寄席文字
まだまだあります。
「紙切り芸」にはいつも驚かされます。
お客様にリクエストをもらい、アドリブで紙切りの師匠が笑いを取り入れながら、一枚の紙を鋏で切っていきます。
私が行ったときには「ラグビー日本代表勝利!」という時流にあったリクエストがあがりましたが、師匠は全く動揺することなく見事に仕上げていました。
私が小さい時分に演芸場に行った際には、落語がよく分からない子供にとって、この紙切り芸の師匠が落語の合間に出てくると嬉しくてたまりませんでした。今回もあの頃のように楽しめました。
また落語のつかみ(枕)にあった与太郎話では、鼻ばかり垂らしている与太郎が、ちり紙がもったいないからと鼻をかんだ後にいったん干してから便所で使うことを教えられたのですが、使う順番を逆にしてしまい、、、、というお話。
仕舞までは書かずとも想像することが落語の面白いところです。
と、こんな感じで寄席と紙の縁を見つけてみました。少し強引でしたがいかがでしたでしょうか?
(T)