カルトナージュやオリジナル紙製品の作品に必要な型抜き加工の知っておきたいこと 5選
紙の型抜き加工を当社でリピーターとしてご利用いただいているお客様から、抜き型を作成する金額について『前回と同じような形とサイズですが値段が違うのはどうしてですか?』と、ご質問をいただくことがあります。
抜き型代は金属を曲げたり刃を追加したり等、素材と技術を合わせたもので値段が決まります。
下記の5点は抜き型代が決まる条件となりますので参考にしてみてください。
- 全体のサイズ
直径50㎜、直径100㎜等の円形の場合、形は同じですが100㎜の方が使う刃が長い為、抜き型代は高くなります。このように形状の大きさの大小で値段が変わります。
- 型抜きする紙の厚さ
型抜きする紙の厚さに応じて刃の種類が変わります。
厚い紙をカットする方が刃の強度を必要とする為、抜き型代は高くなります。
また、型抜き加工は紙が厚くなるほど形の制限が増えます。厚さ2㎜位までが形を再現できる目安となりますが、形によっては加工できる場合もありますので、一度ご相談ください。
- 折スジの有無
ご用途がカルトナージュのケースや紙箱、しきりの際にキレイに折れるようにスジをつけることがあります。この場合、スジ用の刃を追加することで一度に型抜きとスジ入れができる為、加工費用を安くすることができます。
その反面、初期費用である抜き型代は高くなります。
- 穴の有無
丸や四角、星形等の形とは別に糸や紐を通す穴が必要な場合、直径10㎜等の穴あけも同時に加工することができます。
すでに出来上がっているものに穴あけのご相談をいただくことがありますが、後からの加工は抜き型での加工と工程が異なり、使える機械が限定される為、紙が機械に適合しないことや、ご希望の穴のサイズが無いことが多いので、穴を含めたデザインでは抜型で同時に加工するのがお薦めです。
- デザイン
全体の大きさが同じ6角形と12角形の場合、12角形の方が抜き型の刃を曲げる箇所が増えるので高くなります。当社の場合、多角形の形状はカルトナージュのケースや紙箱の底部分でご依頼いただくことが多いです。
以前に魚の形を作りましたが、抜き型は鋭角で曲げることが出来ない為、特にヒレや口の部分はご希望の角度で表現ができない箇所がありました。こういった場合、事前にデザインを確認しながらの調整になるので、その分お時間を頂戴いたします。
抜き型は一度作れば壊れるまで繰り返しお使いいただけますが、作った後の変更はできません。お客様の大事な時間とお金をかけてお作りするものですので、ご不明な点がございましたら遠慮なく担当者にお問い合わせください。
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抜き型のイメージ
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