断裁加工のご依頼前に:伝えておくとスムーズな5つの項目 【確認リスト付】

はじめに

断裁加工をお願いするとき、「こんなはずじゃなかった…」ということ、できれば避けたいですよね。
仕上がりや納期に影響するようなトラブルの多くは、実は“ちょっとした伝え漏れ”から起こることがあります。

たとえば…

  • 思っていたより紙が薄かった
  • 加工内容がうまく伝わっておらず、納期が延びてしまった
  • データが不足していて加工が始められなかった

など、予想外のつまずきが後になって見えてくることも。

この記事では、加工をご相談いただく前に「これだけは共有しておくとスムーズですよ」という5つのポイントを、チェックリスト形式でご紹介します。
初めての方にも分かりやすく、いつものご依頼にも安心して役立てていただける内容になっています。

 

ご依頼前に共有いただけると安心な5項目

項目

具体的に伝えていただきたいこと

なぜ役立つか

1. 紙の種類・厚み

・紙の銘柄と厚み(例:0.22mm など)
・銘柄が分からない場合は「こんな質感・色で、だいたいこれくらいの厚み」といった表現でOKです。
・お手持ちの紙を使用する場合は、大きさ・厚み・枚数をお知らせください。

ご希望に近い紙を見つけたり、いただいた紙で何枚取れるかを計算する際の参考になります。
「明るめの緑で、ツルっとしたケント紙みたいな紙」「はがきくらいの厚さで、ざらっとした画用紙風」などでも大丈夫です。

2. 裁断後の仕上がり寸法・枚数

・最終的な仕上がりサイズ
例)297mm × 210mm 
・必要な枚数(例:150枚)

正確なサイズと枚数を早めに確認しておくことで、紙のお見積りや準備、加工手順をスムーズに整えることができます。

3. 紙の目の方向(繊維方向)

・縦目/横目のご希望があれば共有ください
・分からない場合は用途をお知らせいただければ、こちらからご提案もできます

折りやすさや反りに関係し、製品の使いやすさ・仕上がりにも影響します。
箱や冊子などでは特に重要になります。

4. 直線カット以外の特殊加工

・型抜き、角丸、筋押し、穴あけ、レーザーカットなどの加工があればお知らせください
・Illustrator形式のデータがあると助かりますが、ない場合は手描きの寸法入り図面でも大丈夫です。

 

特殊加工は使用する機械や手順が変わるため、あらかじめ確認できると無理のないスケジュールや費用感でご提案できます。図があるととても心強いです。

5. 納期

・いつ頃までに使いたいか、
または納品希望日をご共有ください

内容によってはご相談や準備に時間が必要なこともあります。短納期のご希望にはできる限り対応いたしますが、余裕を持ってご相談いただけるとご要望に沿いやすくなります。

 

おわりに

断裁加工は、ちょっとしたことの共有で仕上がりが大きく変わる繊細なお仕事です。
この5項目を伝えていただけるだけで、私たちもずいぶん見通しが立ちやすくなります。

「全部そろってないけど相談してもいいのかな…」
そんなときも、もちろん大丈夫です!

分からない部分があっても、まずはお気軽にご相談くださいね。

S