紙卸商って?というお話

昔からの友人や全く違う業界の人と仕事の話をするとき、私の仕事が「紙卸商」と言うとまず間違いなく「印刷屋さん?」と勘違いされます。紙卸商は簡単に言うと紙の問屋さんになるのですが、今度は問屋さんと文房具屋さんの違いを説明する必要がある場合が多いです。子どもに説明する時はなおさらです。

では私たち紙卸商が無いとどうなるか、かなりざっくりですが想像してみると・・・

【印刷屋さんが紙が足りなくなりそうなので急いで手に入れなければいけない場合、何トンという単位で紙を作っている製紙会社(○○製紙などの社名が多い)に自分で買いに行かなければなりません。忙しいのに機械を止めて自ら買いに行くのは大変です。欲しい時に配達してくれる人がいれば、と思うはず・・・。
製紙会社さんにしてみれば、紙を買ってもらえるのはありがたいのですが、紙をその都度数えて包装してバラ売りするのは大変です。数の大小にかかわらず紙を売る専門店があればいいな、と思うはず・・・。】

そこで、ある程度の数量を常に持ち注文があればすぐに配達する。紙のわからないことがあっても専門的な知識で解決する。そういった細かい対応までしてくれる紙専門販売店が必要になります。

つまり製紙会社(メーカー)と印刷会社や製本会社など(ユーザー)の間で専門的知識をもって必要数量供給するのが紙卸商(○○紙店、△△紙販売、※※洋紙店などの名前が多い)です。

紙卸商のこと、少しは分かっていただけましたでしょうか?

(T)