紙の断裁で欠かせない「紙粉(しふん)断ち」(二度断ち)ってなに?
1.紙粉断ち(二度断ち)とは?
紙を断裁すると、細かい紙粉(しふん)が発生します。そんな紙粉を取り除き、断面をきれいに仕上げるために行うのが「紙粉断ち」です。具体的には、一度断裁した紙をさらにもう一度断裁し、断面を整える方法です。
2.なぜ紙粉断ちが必要なの?
紙粉が残っていると、次のような問題が発生する可能性があります。
- 商品に異物が混入してしまう
- 紙の断面がざらついて、見た目が悪くなる
- 箔押しやコピー印刷では、紙粉が影響して箔や印刷が欠ける原因になることがあります。
紙粉断ちをすることで、こうした問題を防ぎ、見た目も美しい断面に仕上げることができます。
3.紙粉断ちのメリット
紙粉断ちには、次のようなメリットがあります。
- 紙粉が落とされ、異物混入や汚れのリスクを軽減
- 断面がきれいに整い、仕上がりが美しくなる
- 寸法がより安定する
- 印刷や箔押しなどの後加工が美しく仕上がる
4.注意が必要なサイズについて
79mm以下のサイズでは、断裁機の構造上、紙粉断ちができない場合があります。そのため、「断ちっぱなし」になるケースがあります。厚い紙では、片側の断面がわずかに斜めになることもありますので、あらかじめご理解ください。
5.まとめ
紙粉断ちは、紙の見た目と品質を向上させるために欠かせない工程です。少しの手間が、商品全体の完成度を大きく引き上げる大事な作業です。弊社では、これからも品質にこだわり、お客様に満足していただける仕上がりを目指していきます。
(K)