紙の裁断カットのポイント~紙には曲がりやすい方向があります~
紙の裁断カットをする際に非常に重要なことの一つに「紙の目」があります。
紙の目は紙を製造する際にできるパルプ繊維の流れのことで、この紙の目に沿って紙は曲がりやすくなります。水で濡れた紙がしばらくするとカールしていることがあると思います。あのカールは紙の目が原因です。(紙が曲がる、反る、カールするなどといいますが、これ以降は曲がると表現します。)
その紙の目の方向(曲がる方向)を間違ってしまうと結構厄介だったりします。例えば曲がる方向を逆にして製本してしまうと、ページが開きにくくなったり波打ったりします。また、何かの台紙として使う際に曲がる方向が逆になってしまうと、同じ紙でもハリやしまりのない感じになってしまいます。紙が曲がらないのが一番良いのですが、残念ながら紙は必ず大なり小なり曲がってしまいます。
そこで当社にお問い合わせいただく際には、必ず「紙の曲がる方向はどちらが良いですか?」とお伺いします。この曲がる方向を電話を通して説明するのは非常に難しいので、当社では下記の図をお示しして番号でご指示をいただきます。アナログですがこれが一番わかりやすい方法です。

「どちらでも良い」というお客様も少なからずいらっしゃいます。その場合は裁断する際に取りやすい紙の目の方向でご提供しています。
紙で何かをお作りする際には、ぜひ紙の目も検討材料としてください。
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