巻いてある素材のカール(巻きぐせ)をとるという話

巻いてある素材(紙・布・ビニールクロスや合皮)は、そのまま断裁すると【カール】します。巻いてあるのでそのクセがついている状態です。
そのクセをとるために断裁前に行う工程を【巻き返し】と言います。
普段の生活でも巻いてあるカレンダーを逆に巻いてカールをとる事があると思いますが、その作業を20m〜50mくらい行います。

世の断裁工場では最新式で熱をかけてカールをとる工場や機械で巻き返しをする工場もあります。
そんな中、私たちは手で巻き返しをしています。

巻き返しs
<写真:巻き返しの様子>

よくお客様から「どのくらいでカールはとれますか?」という質問をいただきます。
その際は「だいたい1週間ほど」とお答えしています。確実な日程をお答えできなくて心苦しいのですが、そうお答えする理由はカールがとれるのに決まった期間がないからです。

カールがとれる期間は素材や製造日の新旧、表面加工、季節によっても違います。
例えばビニールは比較的早く、逆に紙は時間がかかります。特に製造日が古くなればなるほどカールはとれません。
紙はカールがとれたと思っていても、時間が経つとまたカールしてきたりします。

そういった素材ごとに違う特徴を確認するにはアナログですが手で巻き返しをして確認しながら行うのが一番だと思っています。
巻いてある素材を切る際に困ったことがありましたら、ぜひ私どもまでお問い合わせください。

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(T)