包装紙の裁断カット

年末から春にかけては贈り物の増える季節ですね。

クリスマス、お歳暮、お年始、バレンタイン、ホワイトデー、卒業祝、入学祝や就職祝など。

包装紙は裁断のご依頼をいただくことの多い紙の一つでもありますが、ご依頼いただく際はご留意いただきたい点がございます。

折ってある包装紙のご注意点

市販されている一般的な包装紙の束は、3つに折って(曲げて)売られていることが多いです。平らに広げても曲げ癖が残り、平らになりません。

これが裁断の際に厄介なのです。

癖のせいで、裁断機で切るときに紙のサイズにばらつきが出てしまうのです。

ご希望のサイズに対して、だいたいプラスマイナス5mm程度の誤差が出てしまいますので、ご依頼くださる際はご考慮くださいますようお願い致します。


他にもこんなご注意点も

裁断する際に紙を裁断機の上で滑らせるので、紙の表面がマットなものや、ツヤツヤに光沢があるものなどはヘアラインのような跡が付く場合があります。

またロゴなどの印刷の入ったもの、凹凸加工があるなど一般的な包装紙でない場合は、お品物を拝見させていただいてからのお見積りになります。弊社にご連絡いただき、包装紙の紙片をサンプルとしてお送りいただくか、店頭までお持ちください。


包みに要する時間は紙を切る段階で決まる!?

包むものに合わせて切った包装紙は本当に包やすくて作業効率がびっくりするほど上がります。しかもきれいに包めます。

昔某百貨店で勤務していた時は、お中元・お歳暮の時期など、本当にたくさんの贈答品を包んでいましたが、ジャストサイズの包装紙の使い勝手の良さ(もたつかない取り回しの良さ)・仕上りの美しさには、ほれぼれとしていました。

しかも、もたつかないので大きな包装紙と奮闘するより数倍早く包むことができるのです。包むのに要する時間は、紙を切る段階で決まると言ってもいいほどです。

しかし、斜め包みの場合はあまりにもピッタリに切りすぎると、最初に包装紙に箱を置く位置がほんの少しずれるだけで最後の一折の段階で包装紙が足りず、箱を覆いきれないことがままあります。もちろん最初からやり直しですが、一度折り目を付けてしまった包装紙を使うわけにはいかず、1枚が無駄になってしまったことも何度も……。

斜め包みの場合は、紙のサイズに程よく余裕を持たせましょう。ご留意ください。

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