紙にも目があるというお話

紙にも目があります。目といっても顔についている目ではありません。

紙を作る工程(抄造といいます)で、原料となる溶かしたパルプが大きな機械を流れていくとき、その流れる方向に紙の繊維がならぶ性質があります。

その繊維の方向を紙の目といいます。つまり、見る目ではなく【流れ目】です。新聞紙やコピー用紙をハサミではなく手で切るとき、切りやすい方向とそうでない方向があると思います。切りやすい方向が流れ目に沿って切っているときで、切るとボサボサになってしまう方向が流れ目に逆らって切っている時という訳です。

この流れ目、知っているのと知らないのとでは大きな差があって、本も流れ目に逆らって製本してしまうと背がゆがんだり、ページが開きにくくなったりと大変な事になってしまうのです。

つたない文章で申し訳ございません。読んでもイマイチ分かりづらいかと思いますので、ぜひオススメしたいのが紙のいろんなことが学べる場所をご紹介します。

紙の博物館 http://www.papermuseum.jp/

私も行ったことがありますが、紙の目の実験なんかもあって面白いので行ってみてはいかがでしょうか。

(T)