クラフト紙の評価、うらおもて
少し前のことになりますが、クラフト紙にエンボス(凹凸)をかけ趣きをプラスした紙【D’CRAFT(ディークラフト)】が特種東海製紙から発売されました。
その紙のことで代理店さんと話をしていたときのことです。紙屋の思うクラフト紙の印象とエンドユーザーの思うそれとでは差があるというのです。
紙屋(紙関連業態全体)からするとクラフト紙はいわゆる包装紙なのです。仕上がった製品を包装したりするときのイメージが強いです。袋屋(製袋屋)さんからしてみると、紙袋に使う安めの紙と思う人が多いです。
しかしエンドユーザーさん(消費者やデザイナーさん)からしてみるとクラフト紙は味のある紙ということになるようです。
クラフト紙は印刷の乗りも良くはないのですが、それも味というわけです。紙屋さんからしてみるとこの点は盲点だったのかもしれません。
クラフトの風合いを前面に出したこの新商品、今後の広がりに注目です。
(T)