ファイバークラフト紙の加工に苦労したお話

sasorix2クラフトクラブで使用しているファイバークラフト紙。 水でぬらすと柔らかくなり、乾燥すると元の固さに戻る性質があるこの紙は、関節が綺麗に表現できるので昆虫のペーパークラフトには最適です。

私たちは、ぜひこの紙でペーパークラフトを作りたいという思いがありました。またもう一つ私たちにがこだわりたかったのが作る人(ユーザー)にとってのハードルをなるべく低くし、新しい趣味に挑戦して欲しいという思いです。
そこで作る人の【紙を切る】という工程をなくし、型抜きした型紙から始めることはできないかと考えました。

さて、問題になったのはファイバークラフト紙の固さです。多く重ねて切ると断裁機の刃がこぼれるくらいの固いのです。
我々の周辺の型抜き加工の業者さんに相談したのですが、丸や四角ならともかく昆虫の細かいデザインの抜き加工はこの固さでは難しい、という回答を何社かから受けました。
ではレーザーカットをしてみてはどうかと試作をしてみた所、その固さゆえ高い出力が必要とされ、カット面に焦げ目がつきました。

困っていた所、そこはものづくりの町【墨田区】 です。

経験とアイデアと好奇心にあふれる加工業者さんに出会うことができ、この紙にあった型と加工方法で見事に打ち抜くことができました。
お陰で今では昆虫シリーズだけでも11種類。その他にもお花のコサージュが作れるペーパークラフトシリーズにも広がりました。

ものづくりの町墨田区の職人技が、このペーパークラフトを完成させる鍵だったのです。

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(T)